ブックレビュー ビジネス・ゲーム その6 母親役を高いメンタルで演じる

こんにちは、日々キャリアについて研究し、キャリアで自己実現することを応援しているくららです。
今回は、第5章 女性のための頭脳プレイ です。
ここで著者が男性の❝弱点❞をずばり言い当てています。
大きな弱点として、「女性も男性と同等の思考能力を持っていない」ということを『信じない』ということです。
皆さん、思い当たる経験あると思います。
10年前、私は工場併設のフランス資本の産業ガス会社に人事・総務課長として勤務していました。
工場、事務所安全のための安全衛生委員会に毎月参加していました。
ガスを扱う会社で年に何件か酸欠がらみの事故が起こることから、この日も酸欠の話がありました。
その時に、リスクマネジメントの専務より、酸欠は命の危険が高い、酸欠になった場合、倒れることでより危険が増す。なぜか?わかりますか?と聞かれたので、
空気の中で二酸化炭素が一番重く地にはっているから、倒れたときに二酸化炭素を吸ってしまい、酸素は吸うこともできないと答えたら、知ってたかと驚かれました。
理系、文系だからという話ではないと思いますし、私もわからないことだらけの産業ガス業界、勉強はしていました。
本当にこの『信じない』あるいは『信じたがらない』は弱点です。せっかく知識も同等にある異性をうまく使えば自分の仕事も楽になるだろうに、女性には簡単なアシスタント業務しかさせません。
さらには、簡単な業務をさせることで、気を使っていると『信じている』男性も多いです。確かに、育児をしている女性などは早く帰宅しないといけないだろうというケアをしていると思っている人も多いです。
しかし、簡単な業務を与えることと、時間内に帰宅させることは大きく違います。
その根っこにあるものについて、著者は、男性は女性を、「母親」「姉・妹」「妻」「娘」「ガールフレンド」「娼婦」のいずれかにあてはめなくては相手を認識できないのです。
かなしいです。しかしながら、合点がいくことも多いのではないでしょうか?
では、この中のどれに見られるかが重要になってきます。当然、身内ではないので、『演じる』しかほかありません。
どうのように、何を演じるか?
ガールフレンド、娼婦については、当然避けるべきで、「家族」か「恋人」になりますが、後者は気を付けるように著者も、別に「オフィス・ラブ」という章を設けて語っています。
最も安全なのが『母親』役でしょう。ただし、周りから期待される「にこにこと笑って雑用をこなす便利屋さん」という役柄だけは選んではいけません。
無理に演じるのは大変かもしれませんが、仕事とは、ある意味演じることである、「オフィスの自分」を演じきってみることでキャリアは繋がっていくかもしれません。
まさに、私自身がそうでした。ちょっとした反応すべてに意味をかんがえ、一喜一憂し、キャリアアップしたいばかりに、びくびくすることもありました。
この本を読んで、また同じような悩みを持った友人からの話を聞いて、やっと、執着をすて、なにごとも割り切って、仕事での自分を演じ切ることを達成しました。
このことは、高いメンタル力が必要ですが、今後のキャリア形成で、高いメンタル力はスキルとして有効です。