『ビジネスゲーム』を読み解く:第2章「会社で働くことの本質」

こんにちは、日々キャリアについて研究し、キャリアで自己実現することを応援しているくららです。


組織で働くとはどういうことか:『ビジネスゲーム』第二章レビュー

こんばんは、日々キャリアについて研究し、キャリアを通じて自己実現をサポートしているくららです。今回は『ビジネスゲーム』第二章「会社で働くことの本質」をご紹介します。この章では、組織における働き方の本質を、「軍隊」との対比を通じて紐解いています。ドキッとする表現ではありますが、深く考えると腑に落ちる部分が多い内容です。


会社は軍隊と同じ?驚きの共通点

「会社は軍隊と同じ」と聞くと少々過激に感じるかもしれません。しかし、会社と軍隊にはいくつかの共通点が存在します。本書では以下の3つのポイントが挙げられています。

  1. 明確な目的があること
    軍隊は国を守り、戦争に勝つことが目的です。一方、企業は利益を追求するために存在します。それぞれが異なるミッションを持ちながらも、目的のために全力を注ぐという点で共通しています。

  2. 階層構造の存在
    軍隊はピラミッド型の階層構造が基本であり、会社も同様です。役職ごとに明確な役割分担があり、それぞれのセクションを管理する人間が配置されています。

  3. チームスピリットの重要性
    軍隊においては、上官に逆らうことは許されません。同じように、企業でも上司や組織の方針に従うことが求められる場合が多く、集団の一員として協調することが重要です。


女性の役割と「銃後」の仕事

歴史的に見ると、女性は「銃後」を守る存在として扱われてきました。戦争中、女性たちは慰問の手紙を書いたり、物資を送ったりする役割を担ってきました。この傾向は現代の企業社会でも根強く残っていると著者は指摘しています。

たとえば、テレワーク環境の整備を進める中で、女性社員がマスクや必要物資を手配し、それを社員の自宅へ送るといった「裏方」の業務を担当することが多いという事例がニュースで取り上げられていました(参考記事)。

もちろん、こうした業務も組織にとっては重要です。しかし、女性が自分の役割を過度に「銃後」に限定してしまうことで、自らのキャリア形成にブレーキをかけてしまう危険性もあるのです。


自分の「位置」を把握する重要性

組織の中で働く以上、自分がどの「位置」にいるのかを正確に把握することが極めて重要です。企業の構造は一般的にピラミッド型で構築されています。このピラミッドの中で、自分がどの役職・階層に属しているかを理解していないと、次のような問題が発生します。

  1. 適切な給与評価ができない
    自分の年収が職務内容や役職に見合ったものか判断できません。

  2. 昇格や転職時の交渉力が低下する
    自分の現在地が不明確だと、キャリアの次のステップを考える際に、適切な判断ができなくなります。

  3. 仕事の優先順位を間違える
    ピラミッドの中での自分の役割や責任範囲が曖昧だと、業務遂行に支障をきたす可能性があります。

また、このピラミッドには「命令の鎖(Chain of Command)」と呼ばれる構造が組み込まれています。どこでどのように指示が伝達されているのかを把握することで、効率的に業務を進めるためのヒントが得られるのです。


「ピラミッドの外」にいる人々

著者は、ピラミッドの外側に位置する仕事についても触れています。たとえば、秘書業務や一般職的な役割は、ピラミッドの外部に位置することが多いと言われます。これらの業務は重要ですが、組織の中核的な意思決定に直接関与しないため、キャリアアップの視点から見ると不利になる場合があります。

ピラミッドの「内側」に位置するためには、次のポイントが必要です。

  • 役職に応じた権利を守ること
    自分のポジションに見合った権限をしっかり行使する。
  • 不用意な言動を避けること
    冗談半分のメールや軽率な発言は、信頼を損ない、昇進の道を閉ざす可能性があります。

直属の上司との関係がカギ

組織で働くうえで最も重要なのは、直属の上司との関係です。どれほど優秀なスキルや成果を持っていても、直属の上司との信頼関係が築けていなければ、それが評価に反映されない可能性があります。

著者は、「不満や要求を伝える際は、慎重に考えて行動すること」を強調しています。一時の感情で行動するのではなく、ピラミッド内での自分の位置を意識しながら、戦略的にコミュニケーションを図ることが重要です。


まとめ:ピラミッドのルールを理解し、活用する

『ビジネスゲーム』第二章では、組織で働くことの本質を、「軍隊」との比較を通じて描いています。特に女性にとって、組織内での自分の位置を正確に把握し、ピラミッドの「内側」で活躍するための知識と戦略を持つことがキャリア形成の鍵になると著者は述べています。

次回は第三章に進み、組織で「成果を出すための具体的な方法」について解説していきます。組織のルールを学び、キャリアで自己実現を目指したい方は、ぜひ次の記事もお楽しみに!

第ニ章「会社で働くことの本質」をご紹介したいと思います。

「会社は軍隊と同じ」
ドキッとする表現です。しかし実際、会社と軍隊に次のような点で共通点があります。

①目的が明確であるということ。軍隊は国を守るため、具体的には戦争にかつための存在し、企業は利益を上げるために存在する。

➁大きな組織がいくつものセクションに分割され、それぞれのセクションに管理する人間が配置されれている。

➂組織の中では一種の「チーム・スピリット」が要求される。自分の上官・上司に対して逆らうことは許されない。

また、女性は、長い間、戦争や軍隊とは男性のもので、彼女たちは慰問の手紙を書いたり、クッキーを送ったり、赤十字のボランティアをしたりという「銃後」を守ることが自分の仕事だと思いこまされてきました。

実際、今、多くの女性社員が、マスクを手配し、それぞれテレワークしている社員の自宅へ送ったりしているのではないでしょうか。

こちらのニュースも報道されていましたが、典型的な例に見えます。
https://travel.watch.impress.co.jp/docs/news/1260323.html

女性の多くは、自分が組織のどの位置にいるか把握していない、何の仕事のどの部分を担っているか把握しきれていないケースがほとんどで、課長や部長職になっても、ついつい「銃後」の仕事を任されて、それで満足していたりするケースも多い。

組織はピラミッド型になっています。

自分がどの位置にいるかわかりますか?

把握していないと、年収が適切に支払われているか判断できません。

また昇格したとき、転職するとき、自分がどの位置にいるか把握しておかないと、職務内容、
年収の交渉ができません。

 

会社側は全ての人にチャンスが開かれていると言います。しかし、ピラミッドの底辺にいる社員がいきなり社長になるということはありません。

また、このピラミッドの中に「命令の鎖」と言われるものが存在し、どこでどうつながっているかも把握する必要があります。底辺にいる秘書的な仕事や一般職的な仕事は、ピラミッドの外に位置しています。

ピラミッドの内側に存在するためには、あなたの属する階級が持っている権利をしっかり守り、不当に口出しをしてくる人間をシャットアウトしなくてはなりません。(ちょっと怖い表現です。)

なまじ、冗談半分で上司にメールを送ったり、言いたいことをいっていると、出世はもちろん、このピラミッドにさえいられなくなります。よく考えてから不満や要求を伝える必要があります。

このピラミッドからわかるように、組織で仕事をしていくうえで、最も重要なこと、影響を受けることは、直属の上司との関係です。

 

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