ブックレビュー ビジネス・ゲーム その2 基礎知識をつける必要性

こんばんは、日々キャリアについて研究し、キャリアで自己実現することを応援しているくららです。
第一章「ビジネス社会の基礎知識」をご紹介したいと思います。
もしあなたが「やりがいのある仕事なら低賃金でも、昇進なんてどうでもいいわ」と、もし思っていたら、それは勘違いで大きなリスクをとることになります。
つまり「やりがい」や「能力」だけを重視した仕事選びより、集団のなかでどのように動くか。このことのほうが、仕事の内容やチャンスや昇進に密接にかかわってくるからです。
例えば、今日わたしは、東京にいます。コロナウイルス感染拡大防止のため緊急事態宣言が発令されたなか、リモートワークへの切り替えサポートを行っています。そのために携帯電話やポケットWi-Fiを注文しましたが、納品は5月末と延期になりました。ふと、同じグループ会社で一台携帯電話が余っていることを思い出しました。すぐにそちらのアドミニストレ―ションの方に連絡をして携帯電話をこちらに送ってもらうように依頼しました。そのことを代表に報告しましたら、そのグループ会社の代表に承認をとったかと言われました。まだとってない旨を伝え、すぐにその秘書に連絡を取り、承認を取ってもらうようお願いしました。私もその手配してくれる彼女もかかった費用はこちらのコストで処理をすればいいのだし、特にそのグループ会社で使用するひとはいないし、何かほかに大きな問題があるだろうかと不思議に思っていました。ほどなく承認がとれたメールと明日宅急便で送る手配をするというメールが来ました。代表から向こうの代表に直接御礼のメールをします。と、私あてメールがありました。そこではたと気づきました。これがいわゆる「ビジネス・ゲーム」なんだと。
そして、ここからがこの本の真骨頂ですが、なぜわたしのように使用していない携帯電話を見つけて手配するという能力をもったものより、御礼のメールを書く代表のほうが給料が高いのでしょうか?
「自分に能力さえあれば、キャリアを追求することができる」と信じているわたしと「競争することに慣れている」代表は、「状況を判断できる力、情報を収集する力」を持っていた、「組織の中の対人関係の基本」を知っているからです。
著者はこう表現しています。「これは、単に性差別があるというよりも組織で働く時の基本的なメンタリティの違いからくるものではないかと私は思います」
日本の男女格差報告の順位が恐ろしく低いことについても同じことが言えるのではないかと思います。男性優位の社会を作る男性に性差別をするなと訴えると同時に、わが身を振り返る。自分自身のメンタリティについても見直す必要があるのではないかと問うてみる必要があります。これは、個人で起業しても言えることかもしれません。
わたしたち女性は組織の中では「外国人」なのです。まずそこで話されている「言葉」から学ぶ必要があります。
何度となく、「なにを言ってるかわからなかった」と発した、あるいは同僚の女性から聞いた経験はありませんか?
女性だけで集まって、「部長の指示の仕方が悪い、説明が下手、くどい」など愚痴を言いながら女子会をしていませんか?
なぜ?
私たち女性は、「外国人」なのです。地図ももたず言葉も分からないジャングルを旅しているのです。そして、この外国人が旅行しているだけなら現地人である男性は親切です。お洋服を褒めたり、髪型を褒めてくれたり、ランチをごちそうしてくれるでしょう。
しかし、住みつこうとしたら、そうです。ご経験がおありですよね、途端に冷たくなるのです。
論点をまとめますと、女性は基礎知識をつける必要性がある、またそれを受け入れるメンタリティを持つ必要もある。
ここで第一章は終わります。明日は、第二章「会社で働くことの本質」を図解を交えて紹介したいと思います。ご期待ください。