英文レジュメとジョブインタビューはつながっています
なぜなら、英文レジュメの目的は「あなたという人を採用すべき理由を示すこと」であり、面接ではその内容をエビデンス(証拠)をもって語る場だからです。
言い換えれば、“自分のタグ#”=あなたの強みや価値を一言で表すキーワードを明確にし、それを裏付ける実績を英語で語る準備ができていれば、レジュメと面接は一体化した戦略になります。
1.ジョブインタビュー(英語面接)の形式
(1)電話面接
携帯電話を使用することが多く、充電は必ずフルにしておきましょう。面接が1時間~1時間半に及ぶこともあるため、電源をつないだままでも構いません。また、どちらから発信するのか、相手の電話番号を事前に確認しておくことも大切です。
(2)ビデオ面接(オンライン)
近年、Microsoft Teams または Zoom が主に使用されています。インターネット接続状況を事前に確認し、音声・カメラのテストを前日に行っておきましょう。
また、サマータイム・ウィンタータイムの切り替え時期には時差に注意が必要です。特にアメリカ企業との面接では、Central・Eastern・Pacificなど地域ごとに時差が異なります。相手のタイムゾーンを必ず確認しておきましょう。
(3)対面面接(Face-to-Face)
最終面接や役員面接では対面形式が選ばれることが多いです。来社時は、受付対応や入館手続きも含め、時間に余裕を持って行動しましょう。また、緊急時に備えて、面接者の携帯番号など連絡先を事前に聞いておくことをおすすめします。
2.面接当日までの準備ポイント
- インタビュー練習(模擬面接・想定質問の回答練習)
- 英文レジュメの見直し(誤字脱字、表現の一貫性)
- 事前準備(面接官の名前・国籍・話すスピードを確認)
- 挨拶練習(面接官の母国語で一言添えると印象が良い)
- 服装:「カジュアル」と言われた場合は本当にカジュアルで構いません。ただし、会社文化を事前に調べ、清潔感と誠実さを感じさせる服装を心がけましょう。
3.挨拶とマナー
挨拶の際には自然な笑顔と握手を忘れずに。外国人面接官の場合、ハグは避け、握手で丁寧に対応するのが基本です。ハグは、信頼関係が築かれた後のコミュニケーションとして用いられます。
4.英語での自己紹介(Self Introduction)
面接では、“自分のタグ#”を一言で表現できることが鍵です。いくつかのパターンを用意し、丸暗記+柔軟対応の両方を意識しましょう。質問の流れに合わせて自己紹介を組み込みながら、強みを印象づけます。
5.英語面接でよく聞かれる質問
- What are your strengths and weaknesses?
- What has been your most rewarding experience?
- What has been your biggest challenge?
- Tell me about a project you worked on — your role, the outcome, and improvements you made.
それぞれの質問には、データ・成果・改善点を示すエビデンスで答えることがポイントです。
6.面接官への逆質問(Questions to Ask)
求人広告やエージェントから得た情報を確認済みでも、疑問点は必ず自分の言葉で質問しましょう。給与・福利厚生などはエージェント経由が望ましいですが、直接応募の場合は一次面接で確認しても構いません。
例(中途採用またはプロフェッショナル職)
- About the role and expectations
“What qualities or skills are most important for someone to succeed in this role?”
「どう貢献できるか」を考えている姿勢を示すポジティブな質問です。 - About team culture
“How would you describe the team culture and working style here?”
職場の雰囲気を確認しつつ、カルチャーフィットを大切にしていることをアピールできます。 - About performance and success
“How do you measure success for this position during the first six months?”
目標志向で、成果を出す意識があることを印象づけます。 - About leadership and communication
“How does management team support professional growth and communication across departments? “
マネジメントとの関係性や成長支援の仕組みを聞くことで、長期的な視点を示します。 - About next steps
“What are the next steps in the hiring process?”
採用プロセスへの理解と前向きな姿勢を示し、締めくくりに最適です。
7.面接の締めくくり
最後は明るく笑顔で。次につながりそうと感じさせる雰囲気を残すことが大切です。また、次回プロセスや結果連絡の時期をしっかり確認しましょう。
8.英語面接の注意点
(1)丁寧な言い回し
“Would you…?” “Could you…?” などのポライト表現を活用しましょう。
(2)正確な時制・文法
流暢さよりも正確さを意識。過去形・現在完了形を特に注意して使い分けます。
(3)アイコンタクトとジェスチャー
相手の目を見て話し、過度な動きは避けます。ペンを持ったままのジェスチャーはNGです。
(4)意見を求められた場合
経験やデータに基づいて、自分の意見を簡潔に述べます。社会情勢や業界動向を交えて話すと説得力が増します。
(5)質問が理解できなかった場合
“Could you please repeat that?” と、丁寧に聞き返す。推測で答えるのは避けましょう。
(6)面接時のスタンス
面接官の話をよく聞き、会話の主導権を共有する意識を持ちましょう。話す割合は面接官6割、自分4割が理想です。
まとめ:英文レジュメ × 英語面接でキャリアをつなぐ
英文レジュメと英語面接の内容を一貫したストーリーとして結ぶことが、外資系転職で成功する最大のポイントです。あなたのタグ#(強みや価値観)を明確にし、それを英語で自信を持って語る準備をすることで、面接でも自然に自分を表現できるようになります。
