ディーン・フジオカ

コロナ検査も陰性を確認した後、しばらくして担当医師が来ました。
ディーン・フジオカそっくりのイケメンです。年齢も20代後半か30代前半。
こんな苦境では、心躍る“ご褒美”と受けとめることもできない。
残念ながら、面食いでない私。
だからと言って中身をみる目があるわけでもない。
もうちょっと元気だったら心浮かれただろうけど、
このタイミングでディーン・フジオカとは、神様はどういうつもりなのか。
朝からキャンセル料、そしてディーン・フジオカの登場。
ディーンは、「病状は大したことないです。」
「コロナもあるし、病院なんかいるとよくないんで、もう午後帰ってもいいですよ。」
「かかりつけのお医者さんへ行ってもらっていいですよ」
「いまだされている薬と同じ処方になると思いますし」
「えっ」
まだおなかの痛みがあるのでと伝えたら、じゃぁ一泊していかれますか?と言われて一泊することになりました。
ディーンはドライ。
とりあえずこの痛みだけはなくしてほしいというのがその時の気持ちでした。
コロナも陰性で個室をでることに。
4人部屋を希望していたのでそちらへ移動することになりました。
直前で4人部屋が満室で2人部屋へ行くことになりました。
これが、試練の始まりとはこの時まったく知る由もありませんでした。